ホーム > 自分でメンテ(ボディ編) > 5. シートクッション
難易度指数:2 | パッドを挟むだけ |
使い込んだシートは沈みが大きく、座り心地が悪くなってきます。多走行車両はもちろん、20年以上経過した車両は走行が少なくても、大抵運転席シートがヘタっています。新車の状態を知らなくても、助手席と比べればすぐ判ります(助手席だって少しはヘタっている)。
ヘタったシートクッションは、長時間座っているとお尻が痛くなったり、大き目の揺れで底突き感が出てきます。更に、座った時の沈み込み量増加により、シート表皮が伸びて張りが無くなったり、縫い目から破れが発生することがあります。
ここではヘタったシートクッション(シート座面)を簡単にシャキッとさせる方法をご紹介します。
表皮の内側は、パッドとスプリング、フレームで構成されています。 シートのヘタリは、パット材とスプリングのヘタリから発生します。特にパッド材は経年劣化でヘタリを加速させているようです。そこで、純正パッドとスプリングの間に、パッドを追加挿入し、俗に言う「アンコ増し」をしてみます。
【手順】
フロアの下側からナットを外す。 | ナットを全部外すと後ろ側に倒れる。 |
追加する補修用のパッドは、ホームセンターで切り売りしているものを使用しました。殆どはカーペット売り場にあります。クッション材に使うものなので、今回の用途は正当なものと言えるでしょう。本当なら防火素材がベスト。長さ1m X 幅1m X 厚さ16mm で価格は約\800でした。
予めシートの裏側の挿入可能な範囲を確認し、20〜40cm四方にカットします。今回は約1mX1mで購入したので、9枚分切り出すことが出来ました。
画像はシートクッションの裏側。
純正パッドとS字のスプリング(メアンダスプリング)の間にパッドを追加挿入します。画像ではちょっと斜めっていますが、このあともう少し位置を修正。ヘタリが酷い場合は、2〜3枚重ねます。このシートは底突き感があったため、1枚ではイマイチ。結局2枚重ねにしました。
パッド追加挿入後は、シートクッションがパンと張った感じがします。座ってみると、大きな沈み込みは解消され、少し座高が高くなった気分。ルームミラーも要調整です。指一本くらいでしょうか。