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ブレーキシュー(リヤ)

難易度指数:2 法的には「分解整備」にあたるので、初めはビビリながら

リヤブレーキシューの交換方法です。リヤブレーキは全車ドラム式ですが、このドラムを外すだけで「分解整備」になります。だから自分のクルマを自分の責任においてやる程度にとどめておく方がいいかも・・・

1.ジャッキアップ

作業内容からしてリジットラック(ウマ)にのせないといけません。ジャッキで持ち上げたら(本当はデカイジャッキをデフにかけますが、貧弱ジャッキしかないので、片側ずつにします)ウマをかけます。画像のジャッキとウマの位置関係は逆でもいいですが、必ずアテモノ(アタッチメント)をしましょう。塗装が剥れてしまい、錆を呼んでしまいます。
次にタイヤを外します。リヤは完全にタイヤが浮いた後でもサイドブレーキをかければホイールナットを外せますが、フロントはジャッキアップ途中に緩めておかないと外せません。


画像は左リヤ

2.ドラム外し

初めは固着しているので手では外れません。整備工場ではハンマーでガンガン叩いて外しますが、230以降では8ミリのボルトを用意して→のようにねじ込めばチカラを使うことなく簡単に外れます。サイドブレーキを解除しておくことを忘れずに・・・

3.シュー取外し

左の画像の黄色い矢印のスプリングを外します。

自転車のスポークのカギ状の部分を使ってスプリングを引っ掛けてやるとスムーズにいきます。(下図)
上図ピンクの矢印は「アンチラトルスプリング」といいますが一番手前のワッシャをプライヤで「押し回し」して外します。

後は手でシューを外せます。

4.シュー取付け

矢印の部分はシューとの摺動面に当たるので、グリースを塗布します。ピンクに矢印はシュー側に塗布する方がいいです。
次にホイールシリンダの向かって右側(一番下のピンクの矢印)のシューと接する部分のネジ部を少し締め込んでおきます。ここはブレーキ調整をする部分で新しいシューは厚みがあるので、「ドラムが入らない」ということを防ぐ為です。
後は取り外しと逆の手順で新しいシューを組みます。ライニング部(ドラムと擦れるところ)にはグリースが付着しないように注意が必要。少量でもついてしまったら、必ずブレーキクリーナで洗い流すことです。

5.ブレーキ調整

バン・スタンダード以外は自動調整式なので基本的に不要です。ドラム組み付け後にサイドブレーキを数回作動させると、ドラムの中からカチカチ言うので、それがなくなれば自動調整が終わっています。

 

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