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ワイパリレー修理

難易度指数:2 リレーの接点焼けを修正
本アイテムは、230では間欠式(3速)ワイパが該当します。年式、グレードによって仕様が異なりますので、下表に纏めます。
年式 グレード ワイパー
速度段数
間欠段 その他仕様
〜1972/6(前期) C-DX〜GX、ワゴン 3 1、2速
(間欠時間が違う)
ウォッシャボタン押下でワイパ連動
DX、STD、バン 2 無し DXのみオプションで3速設定あり
1972/7〜(中・後期) C-DX〜GX、ワゴン 3 1速 ウォッシャボタン押下でワイパ連動
DX、STD、バン 2 無し DXのみオプションで3速設定あり
330やA30(タテグロ)も同じ。130(無段階変速)は非間欠式でも該当します。
一般的には、

が該当します。

そして、不具合現象としては・・・

  1. スイッチを間欠ワイパの位置にしてもワイパが動かない
  2. ワイパ停止位置がワイパアームの角度で30〜45度付近(必ず同じ位置)となる(視界的に最も邪魔になる位置で止まる)
  3. ウォッシャスイッチONでワイパが連動しない etc...

などが発生します。リレー接点はいわゆる1Tリレーと呼ばれる切り替えリレーなので、どちら側の接点が不良になるかで現象が異なります。

このような時はワイパリレーの接点が焼損して接触不良を起こしている可能性があります。本来の修理方法は“新品リレーに交換”ですが、デスビのポイントと同じ要領で接点を修正してやれば復活します。

修正方法

※この作業例は230後期のものです
  1. リレーをモータから外します。
  2. リレーのケースを外します(ビス2本)。
    この時、紙ガスケットが切れないように慎重に外します。もし切れてしまった場合は、パッキン紙か画用紙などで自作します。
  3. リレーの接点をサンドペーパ(#500くらい)または平ヤスリで磨きます。
    そのままでは狭いので可動接点を外します。スプリングで押さえているだけなので、指で外れます。
    可動接点は画像内Aの部位(表裏)、固定接点はBの部位それぞれ2か所ずつあるので、これらを磨きます。
  4. パーツクリーナで接点に付着したカスを洗浄します。
  5. 組み付ける前に作動点検をします。
    a. リレーのコネクタを接続します。
    b. ワイパアームを立てます(作動させてもカラ拭きしないように)
    c キースイッチを“ACC”にしてワイパスイッチをONします。
    d. 正常に作動すればOK。
  6. リレーを分解時と逆の手順で組み立てます。

再発時

デスビと同様、恒久処置ではないので再発の可能性があります。接点は磨いても使い込んで来るとまた接触不良をおこすのです。再発時はもう一度磨いてやります。冒頭でも書いた通り、ココは本来なら新品に交換するべきなのですが、製廃となっていたり、部品設定がモータASSY(130、230前期)しかない場合は、入手できないと思います。回路さえ判れば汎用リレーでも代用可能です。ただし、汎用リレーだと1個では済まない車両があります。

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