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クーリングファン

難易度指数:2 ファン騒音がやたらデカイ時は要注意

エンジン前方についているクーリングファンは、必ずしもエンジン回転と同一ではなく、ファンを通過する空気の温度・エンジン回転数に応じて、エンジン回転より減速(滑らす)させます。それが「ファン カップリング」。ファンの中央部にフィンが沢山ついているアルミボディーの部品がソレです。
わざわざこれが付いている訳は、ファンが回ることでその駆動損失(風損)が過大となるのを防ぐため。もちろん高温時には100%エンジン回転で回りますが、それほど冷却が必要でない時には適度に滑ってファン回転を下げるのです。
不具合は2つ考えられ、次のようになります。

不具合 現象
滑り 
  • アイドル時やノロノロ運転時に冷却水温が上昇する
    • 走行中(特に高速走行)では不具合は発生しない
    • 車両は停止状態、エンジン回転を2000prm固定で1〜2分レーシングさせると冷却水温が下がる
    • 走行すると冷却水温が下がる
  • エアコンまたはクーラ使用時、アイドル時に効きが悪くなる(冷却水温の上昇を伴う場合もある)
固着
  • 約2000rpmからのファン騒音大
  • 燃費悪化
  • 約3000rpmからアクセルOFFにしたとき、1000rpmまでの回転の下がりが早い

滑りの場合は比較的判りやすいのですが、固着の場合は走らない訳ではないので、あまり詳しくない方なら、知らずにそのまま乗っているでしょう。ですから急を要する修理ではありません。ちなみ私はこの固着を2度経験しました。

1.固着確認

エンジン停止状態でファンを指で回します。

判断基準がかなり曖昧ですが、正常・異常はこのような状態です。なお、ここではあくまでも固着か否かの判断基準です。滑り気味の場合は指で回した感覚では良否判断はできません。先述の現象で判断するのが良いでしょう。

2.分解方法 その1

ラジエータサブタンクのブラケットを外して(下左)から、ファンシュラウドを外します(下右)。

3.分解方法 その2

10ミリのスパナでナット4個を外すだけです。プーリーが共回りしてしまう場合は、もう一方の手でプーリーを押さえながらやれば何とかなるはずです。
位相を変える場合はA/Cベルト持ってエンジンを回します。

4.交換 その1

今回は(今回も)中古部品を使用しました。もともと430用のものです。右図の左側が230用、右側が430用です。430用は解体車からモギたて(笑)なのでまだ汚れていますが、このあと軽く洗浄しました。ただここで注意したいのは、軸の部分になるべく水がかからない様にする事です。あまりジャージャーかけるとまた固着してします。
また、外周部の羽とカップリングは分離できますが、230用と430用の混用は不可。羽の取り付け部のオフセットが異なりますので、セットで交換します。

組み立ては分解と逆の手順となります。

 

5.新品部品

部品名称

部品番号

価格(参考)

備 考

ファン カップリング

21082-Y7071

\25,000くらい

樹脂製ファン用

 

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