ホーム > 自分でメンテ(エンジン編) > 8. フューエルフィルタ
難易度指数:1~2 | 火気厳禁!!!! |
燃料タンクに入ったゴミや水分を濾過し、キャブやエンジンに悪影響を及ぼさないようにする為の部品がフューエルフィルタ(フューエルストレーナ)です。
交換サイクルは4万キロと言われていますが、古いクルマになるとタンク内のゴミが多く、使用環境によってはサビが出ている場合があり、フィルタを汚し易い傾向にあります。
フィルタが詰まると燃料が流れなくなるのはご承知かと思いますが、現象としてはこんな傾向があります。
これらの現象は大抵複数生じます。
130後期フィルタの取付位置は全車ともエンジンルーム右フェンダミラー付近。燃料ポンプは純正クーラかパワステが装着されていれば電磁式で、それ以外は機械式。電磁ポンプ(IGスイッチONでカチカチ音がします)はセダンなら右リヤショックの近く、ワゴンならエンジンルームにあります。 |
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燃料経路は 機械式ポンプ : 電磁式ポンプ : の順。 |
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230グレード、年式等により3タイプあります。
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特に交換手順と書くほどのことではないかもしれません。フィルタ本体は手で外れますし、あとは燃料ホースを外すだけ。
なお特に48年以降の排ガス対策車の様に、燃料蒸発ガスを大気開放せず燃料タンクを密閉してある車両では、作業中は給油口は開けておきましょう。 右下は外したフィルタのケースを切断した時の画像。48年式230GXで4年間/5万キロ使用したものです。この程度でも幸い詰まりによる運転性不良は発生しませんでしたが、ポンプ空打ちの兆候はありました。汚れは主に砂だと思われます。
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タンクから電磁ポンプまでの間にカートリッジフィルタがないクルマでは、電磁ポンプの内蔵フィルタが要チェックです。カートリッジフィルタは新品なのに、燃料が来ないという原因の大半は内蔵フィルタの詰まりです。 電磁ポンプの装着位置は先述の通り、130では右リヤショック後方、230では右フロントフェンタ内が本来の場所です。 |
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![]() (画像のポンプには内蔵フィルタが 元々撤去されていました) |
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電磁ポンプがカートリッジ式フィルタよりも上流(タンク側)に接続されている場合は、電磁ポンプ内蔵フィルタが先に詰まってしまうのは先述の通りです。この対策として、フィルタなどの移設や、ポンプより先にフィルタに通るようなホースの配索変更を行ったほうが良いでしょう。 また、長期不動車の場合は、燃料タンクにサビが発生していることが多いので、出来るだけタンク直後にフィルタを増設される事をオススメします。なるべくタンク寄りで濾過することにより、フューエルチューブ内で堆積させない状態にするのです。 |
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130
電磁ポンプが元々リヤにあるので、カートリッジフィルタもリヤに増設します。下の例では、サイドメンバ(フレーム)に穴をあけ、ブラケットを介してフィルタを固定。タンク~電磁ポンプ間に割り込ませます。また、フィルタはホースさし込み口が単純なタイプを使用しています。
なお、エンジンルームのフィルタはそのまま残すべき。なるべくキャブ直前に1つあったほうが、ジェット詰まりなどのトラブルが避けられるからです。 |
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230タイプ3のようにするのが最もオーソドックスかもしれません。または燃料タンクが室内にあって、しかも仕切りボードで隠れているので、タンク上部に特に固定はせずにホースだけ接続するかたちで増設しても良いと思います。特に後者のやり方は、タンク内にサビ発生の疑いがある場合は是非行いたい措置で、私もやってました。 |
フィルタに詰まりはないのに冒頭に挙げたような現象が出たり、完全なガス欠状態になる場合だってあるのです。あまり詳しくは書けませんが、以下のようなことが考えられます。
1.ポンプ不良
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2.燃料チューブ詰まり
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3.キャブレータ フロート ニードル バルブ不良(含む調整不良)
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4.燃料タンク内吸出し口の詰まり
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5.燃料タンクが負圧になる
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6.燃料ゲージ指針不良でガス欠させた
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