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ヘッドライト切り替えリレー修理

掲示板からの抜粋です。時系列は掲示板とは逆で、上から下に向かって進みます。


No.3375 2016/03/12(土) 19:30:30
古田[岐阜県] 車両情報:セドリック GX 230後期(73.3〜) 1974年式 L26 MT(フロア5速) 2ドアHT  
車検が受かりました♪  
永田さん
車検はあっさり合格でしたw 懸案の排ガスですが、車検場の実測値はCO 2.48% HC 180PPMでした。ヘッドライトについては配線新規作り直し(リレーを使って電源をオルタから取る)した後セダン用の4灯丸目(ハロゲン球使用)で余裕の合格をもらいました。
下廻り検査では触媒が付いてないので毎回書類の提示を求められるのには閉口しますね。あと、順番待ちの時には周りに人だかりができるのは、諦めていますw

余談になりますが、車検はあっさり受かりましたがそれまでの整備は結構困難な作業もありました。
一番厄介だったのは電気廻りを確認していたらヘッドライトが切り替わらない現象でした。ご存知のように230は現在の車と違いHi−Loの切り替えとパッシング点灯のS/W操作が同一で回路がどんな仕組みになっているのか興味もあり右Fフェンダ内にあるライティングリレーを外し分解してみました。添付画像の真ん中あたりにある樹脂製のディスクがリレーで下側に引き下げられるリップにクランプされたロッドにより首を左右に傾ける(ディスクの頭に山型の形状をした溝−ガイドに沿ってロッドが下がり右・左と順番に傾く)と下側にある接点が左右どちらかと接触し通電しHi−Loを切り替えていました。(画像はディスクが左に傾き右側の接点が接触)
結局このディスクとロッドの動きが渋くディスクが首を傾けず切り替えができなかったことが原因でした。ディスクを止めているEクリップを外しディスクの摺動部と山型のガイド溝にシリコングリスを塗布し作動確認後取り付けましたら切り替えが確実に行われるようになりました。動画を撮ってアップすれば簡単に理解できるんですが、はたして稚拙な文章と静止画でちゃんと伝わるかな?

永田さん、ヘッドライトのHi−Loが切り替え不能という事例は他でも聞いた事がありますか?

No.3377 2016/03/13(日) 20:16:03
ながた[神奈川県]  
投稿コーナーの位置づけ  
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古田さん>ユーザー車検完了お疲れ様です。
COが2〜3%と言うのは、本来のセッティングで得られる数値なので、ちょうど良かったのではないかと思います。私の230はSUなのでチョイ怖いです(笑) だからもう少し余裕シロを取って車検に受かってから元に戻しています。修理工場に預けるパターンだと、この余裕シロを多めに取ったまま返される場合があり、何となく不調になって返ってくるという、スッキリしない場合もあります。

下回りは、そういえば私はその経験が無いです。触媒の事はお咎めなくそのままOKがでますね。だいたい引っかかる(結局NGにはならないが)のは、シートベルトと前後のウィンカーの灯色です。

この辺は陸事で差があるようです。でも同一陸事内では検査官の差はあまりないような気がします(若い検査官のもたつきは除いて)。
そういう意味では検査官同士の平準化はできているとも言えそうです。

さてラッチング式ヘッドライト切り替えリレーの件は、今のところ聞いたことがありません。しかし個人的には近い将来あると思っています。だから、「あ〜、やっぱり」という感じ。
単なるON-OFFではなく、ラッチング機構になっているので、可動部の構造がやや複雑です。グリス劣化による作動不良は十分あり得る話です。

古田さんの場合って、ロー/ハイ切り替え時の「カチャッ」という作動音はどうでした? 「カチャッ」まで行かず「カッ」みたいな中途半端な音になるような感じがしそうですが・・・

ちなみにヘッドライトの回路はパッシングは別のリレーになっていて、パッシングリレーはとにかく「ヘッドライトの電源を強制ONにする」という機能しかありません。一方、切り替えリレーは「ロー/ハイの回路を切り替える」しか機能が無く、両リレーは同時に作用するので、

・ ハイビームでのパッシング
・ ロービームでのパッシング

が交互に発生します。
最近の車検ラインの新型マルチテスタでは、メータテストで40km/hでパッシング、という手順です。このパッシングが4灯式だとロービームパッシングでは反応しないようなので(そもそもロービームは目隠ししてるし)、少し気を使います。。。

No.3378 2016/03/13(日) 23:16:02
古田[岐阜県] 車両情報:セドリック GX 230後期(73.3〜) 1974年式 L26 MT(フロア5速) 2ドアHT  
ヘッドライト切り替えリレー  
永田さん
リレーの名前はラッチングリレーって言うんですね。そういえばそんな名前聞いた事ありますw
作動音は正に「カッ」でした。日産はなぜあんな複雑な機構のリレーを使ってたんでしょうね?今まで40年間正常に作動していたのが不思議なくらいです。

メータテスト、私は電気廻り終了後 Hiビーム側にしておき40km/h時にパッシングではなくヘッドライトS/W−ONでHiビーム点灯させてます。

いずれにしても、これでまた2年間は公道を走れる事が嬉しいですね♪
今回はお世話になりました。それではまた。

No.3380 2016/03/19(土) 18:29:30
ながた[神奈川県]  
これも  
古田さん>ラッチングリレーの件、今後出そうな事案です。これも「投稿コーナー」に保存させていただきたいです。よろしいですよね?

日産のライトリレーというか、あの独特なヘッドライトの回路は特許の絡みだったと聞いたことがあります。当時の電装設計をやられていた方の講義で、普通のプラス側の制御が他社で特許取得されてしまい違う方式を検討、逆転の発想でアース側制御にした・・・ という内容でした。

ただ、電圧低下による照度不足も当時から結構あったそうです・・・

車検ラインでのメータテストはパッシング機能のない130なんかの時は、ちょうどそんなやり方してました。


〜〜 略 〜〜

No.3381 2016/03/22(火) 22:24:37
古田[岐阜県] 車両情報:セドリック GX 230後期(73.3〜) 1974年式  
どうぞ  
ながたさん
非常に手の込んだメカニズムだけに今後絶対に不具合が出そうな感じがします。
皆さんのお役にたてれば幸いですね。

No.3382 2016/03/26(土) 17:55:45
ながた[神奈川県]  
ありがとうございます!  
古田さん>ありがとうございます。リレー内部の画像もありましたので、保存版にするのは有効だと思っています。私も開けたことないんですよ。

それではこれから作成することにします。


<<管理人より>>

2016年3月の掲示板投稿記事より抜粋しました。ヘッドライト切り替えリレーは切り替え機構が特殊なため、今後散見される不具合だと思われます。
下の画像の「ライトリレー」と記載された部位がこのリレーです。

私自身、同じ事例に遭遇したことがなかったので参考になりました。古田さん、ありがとうございました。


 

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