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Y34クーリングファン流用

掲示板からの抜粋です。時系列は掲示板とは逆で、上から下に向かって進みます。

No.3546 2017/08/25(金) 22:53:08
佐藤[埼玉県] 車両情報:グロリア GL 230前期(〜72.6) 1971年式 L20シングルキャブ('69年10月〜) MT(コラム4速) セダン  
エアコン使用時の水温上昇解決
ながた様、こんばんは。
以前御指導賜わりましたエアコン使用時の水温上昇ですが、先日オークションでY34用のファンカップリングが投げ売りされているのを見て「これに換えたら水温下がるかなぁ」と思い、物は試しで購入し羽を10〜20mmずつ切り詰めて装着、日中の気温37度とも言われる今日の夕方にエアコン掛けっぱなしで走行してみたところ、渋滞時でも水温計の針は真ん中より手前で安定、エアコンも吹き出し口温度で7.5度と快調になりました。ファンを手で回してみた感覚ではわかりませんが、元々着いていたファンは空転していたのかもしれません。このY34用の方が明らかにヌットリと重く回り、アイドリング時の風量も多いです。ともあれ、これでエアコン吹き出し温度も水温も下がり、懸案が解決してこれから安心して残暑を凌げると思うと嬉しくなり、こちらで報告させていただきました。また難題にぶち当たった時は何卒よろしくお願い致します。m(_ _)m

No.3547 2017/08/26(土) 21:59:20
ながた[神奈川県] Website; http://www.geocities.jp/cedglo230hb/
なんとかなるかも

〜〜中略〜〜


佐藤さん>情報ありがとうございます。少し教えていただきたいことがあります。

A. 水温が上がるのは、アイドル放置とか渋滞、市街地走行で顕著だったのでしょうか? 逆に言うと、高速走行などある程度スピードが出てしまえば水温はそう上がらない状態だったのでは? と言う事です。

B. ファンシュラウド(アッパー側)はファンの径が大きくて装着できなかった、で良いですか? それとも撮影用に外しただけ?

C. ファンカップリングだけ入れ替え(Y34用カップリングに白い230用ファンを装着)は無理だったのか、やってみましたか?
  確かカップリングの径が大きかったような気がしますが・・・

D. エンジンは何用か分かりますか? ファンの形状からVQ用(VQなら排気量、ターボ有無関係なく共通)でRB用ではないと思いますが・・・

分かる範囲で結構ですので、ぜひ教えてください。よろしくお願いします。

No.3548 2017/08/27(日) 01:17:31
佐藤 車両情報:グロリア GL 230前期(〜72.6) 1971年式 L20シングルキャブ('69年10月〜) MT(コラム4速) セダン  
回答いたします
ながた様、こんばんは。回答させていただきます。
Aについて
はい、アイドリング放置、市街地走行、渋滞時等の風が当たらない状況で顕著でした。信号待ちで水温上昇するも、信号開通で走り出すと下がるという状態でした。高速道路はこの夏、短区間を一度だけしか使用していないのでちょっと分かりません。

Bについて
シュラウドはファンカップリングの取り外し、取り付けの過程で邪魔になるので外し、写真を撮るにあたりその状態の方が羽が見えやすいので、写真を撮ってからシュラウドを元通りに取り付けました。

Cについて
投げ売り品とはいえ羽を切るのは面倒だし躊躇いがあったので、元の羽を使いカップリングのみY34用を使おうと思いましたが、ファン部分とカップリング部分の取り付け穴ピッチが隣り合う穴同士で230用が95mmに対してY34用が100mmだったので、230用ファンのボルト穴を広げて着けるかY34の羽を切って使うか迷いましたが、投げ売り品ですしY34用の方を加工することに致しました。羽は特に前側(ラジエータ側)を大目に切らないと純正シュラウド奥の上下端にヒットします。羽外径も巻尺を当てた目測で測りましたが、230用が380mmくらいでY34用が415mmくらいでした。Y34用を着けると若干ですが、ファンとラジエータとの隙間が埋まります。

Dについて
VQ25DD用とのことです。

以上になります。しかしカップリングの空転を手触りで判断するのは経験が無いと難しいですね。よろしくお願い致します。m(_ _)m

No.3549 2017/08/27(日) 22:38:21
ながた[神奈川県] Website; http://www.geocities.jp/cedglo230hb/
ありがとうございます
佐藤さん>なるほど、よくわかりました。
現象的にはファンカップリング不良の典型例だと思います。
走行風が期待できない領域=停車or低速で水温が上がり気味になるのですね。恐らく、エアコンON&アイドル放置だと数分でジワジワ水温が上がり、その後エンジン回転数を2000rpm固定で数分維持すると水温が低下、元のアイドル回転に戻すと数分でまた上昇・・・・の繰り返しになると思います。単にラジエータを通過する風は不足しているのです。

指で押しては実際は確かになかなか分かりにくいカモ。固着しているときは比較的分かりやすいです。今回のように逆のパターン(滑り)では、かなり悪化していないと判らないでしょう。

カップリングの直径がY34用は予想通り大きいので、それに対する処置方法は問題ないと思います。よくあるのがファンシュラウドを外してしまう、です。
外さずに羽根を詰めたのはGoodです(笑)
ファンシュラウドはラジエータを通過する風の速度を上げ、ラジエータに均等に風が当たるようにするためにあります。更に、一度通過した熱風を再度吸い込むのを防止する効果もあるので、安易に外してしまうと冷却能力がかえって低下することがあります。

部品はやはりVQ用ですね。Y34のVQなら25でも30でもターボ云々も皆同じ部番なので、年式的にも中古品は入手しやすいです。
自分もやってみようかな(笑)

そういえば、少し遅くなりましたが、ヒューズ画像(端部溶断)は「自分でメンテ」に掲載させていただきました。
それと今回のネタは「投稿コーナー」に掲載したいと思いますがよろしいでしょうか。



No.3550 2017/08/27(日) 22:59:37
佐藤 車両情報:グロリア GL 230前期(〜72.6) 1971年式 L20シングルキャブ('69年10月〜) MT(コラム4速) セダン
No Title
ながた様、こんばんは。解説いただきありがとうございます。ファンシュラウドがそこまでの役割を持った物だとは知りませんでした…
投稿コーナーへの掲載、モチロンOKです!
自分も日頃より流用情報等、投稿コーナーにお世話になっておりますので、お役に立てましたらば幸いに存じます。宜しくお願い致します。m(_ _)m


No.3551 2017/08/30(水) 21:43:46
ながた[神奈川県] Website; http://www.geocities.jp/cedglo230hb/
意外と知られてない
佐藤さん>ありがとうございます。では保存アイテムとして使わさせていただきます。

ファンシュラウドの意味はあまり知られていないんですよね。同様にエンジンのアンダーカバーもそうです。雨天時の水飛沫を巻き込まないようになどの他に、冷却効率向上で一度通過した空気を再吸い込みさせない目的があるのですが、殆ど知られていません。
なので、改善が改悪にならないようにするためにも、変更は最小限に留めるのが良いと思っています。

 


<<管理人より>>

2017年8月の掲示板投稿記事より抜粋しました。アイドル時や低速時に水温が上がり、車速またはエンジン回転数が上がると水温が下がる、という現象はクーリングファンの回転数が遅い場合に発生します。原因はファンカップリングの滑りが大半で、本事例はこの症状が出た230にY34用部品で乗り切った、というものです。
ここではファンもY34用で、羽根が長いのでカットしていますが、230用ファンの取付穴を加工して装着する方法もあると思います。
投稿者の佐藤さん、とても参考になりました。ありがとうございました。

 

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