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シングルキャブ完爆ダイヤフラム交換(冷機時アイドル不調)

掲示板からの抜粋です。時系列は掲示板とは逆で、上から下に向かって進みます。また、本題と関係ない箇所は省略しています。

 

No.3564 2017/12/02(土) 18:33:48
hurry[京都府] 車両情報:セドリック スペシャル6 130後期(68.9~) 1970年式 L20シングルキャブ('69年10月~) AT(コラム3速) セダン  
ファーストアイドルについて  
ながた様 今回はファーストアイドルについての質問です。この時期冷機時のエンジン始動ですがすぐにはアイドリングは上がっていかないものでしょうか?一発始動ではありますが最初5~600回転(於:後付けタコメーター)ぐらいで5分ぐらいはそのままです。そんなものでしょうか。その後かなり徐々にアイドリングは上がっていきます。
ハンドブックの「エンジン始動方法」通りに実施しています。走り出せば800回転ぐらいで安定します。バイメタルの調子がよくないでしょうか?
また、このあとはご面倒でなければお教えいただきたいパーツの話です。キャブの調子を見ているときに気になった部位の画像です。
ひとつはキャブ後方のアクセルロッドに着いているパタパタと動く板ですがこれはなんのためについているのでしょうか?
もうひとつはアクセルペダルの踏み込みによってスイッチが入るパーツですが何のスイッチでしょうか?60Km/h程度で巡航しているとカチカチと気になります。
トーシロな質問ですので気が向けばお教えいただければ幸いです。
よろしくお願いします。

No.3565 2017/12/03(日) 09:43:29
ながた[神奈川県] Website; http://www.geocities.jp/cedglo230hb/
ファーストアイドルについて  
hurryさん>3つありますので順に行きます。
本サイトでの関連ページは、
・ 自分でメンテ ⇒ エンジン編 ⇒ シングルキャブ調整
・ ウンチク資料集 ⇒ エンジンの始動方法
の2つがダイレクトに関係しますので、本回答と併せてご確認ください。

【ファーストアイドル】
季節的に外気温が15度を切り始めていますので、完全冷機時からスタートすると、始動直後は1500rpm以上にならないといけないです。で、始動後しばらくすると2000rpmを超えだすので、そうしたら空吹かしすると今度は1200rpmくらいになり、そのうちまた2000rpmくらいになり、空吹かし⇒800~1000rpm・・・
というような感じの変化です。

hurryさんの書き込みからの推測は次のようになります。
1. 過去に完爆ダイヤフラムに破れが発生
2. 始動直後を中心に不調(冷機時オーバーチョークでアイドル不調、黒煙大など)
3. 修理依頼
4. 完爆ダイヤフラム交換に至らず、キャブ調整だけで辻褄合わせ
 ・オートチョークバイメタルを可能な限り開き側に調整
 ・アイドル回転数を高めにセット(800rpm)
かな??と。
この車両を入手してどれくらい経過しているのか分かりませんが、初めての冬の場合は、今後(外気温10度以下で)始動不良傾向になるかもしれません。
始動前にアクセルを煽ってからセルを回せば、一発で「ブルン」と来るのですが、持続せずにエンストする可能性があります。
とりあえず現状を確認するためにもバイメタルの目盛り位置を確認してください。

画像は基準線が目盛り中央から半目盛り開き側になっています。ここより、もう半目盛り(つまり目盛り真ん中から1目盛り開き側)を超えた位置にあったら、上記推測のパターンかも。
もしこの場合、チョークバイメタルはそのまま弄らずに結果を書き込んでください。正規位置に戻してしまうと冷機時にオーバーチョーク現象が出てしまいます。

また、チョークバルブは画像は全開になっている(暖機完了直後に撮影したので)のですが、今の季節は、冷機時にアクセルを1回煽るとバルブは全閉位置にくるハズです。

ちなみに130のアイドル回転数の規定値も書いておきます。
・ 暖機後Nレンジ: 650rpm
・ 上記からクーラーON: 800rpm
タコメータ読みの回転数は、特に1000rpm以下は誤差が大きい(100rpmくらいのズレあり)ので、参考程度にしてください(一般的にアナログメータはフルスケールの20%以下の指示値は構造上誤差大)。


【貼っていただいた画像左】
FICDです。
クーラーON時のアイドルアップの機構で、クーラー(コンプレッサ)ONと同時にダイヤフラムが作動してスロットルリンクを引っ張ります。
板でだいたいの調整、100rpm前後の細かい調整はロッドのダブルナットで調整します。ロッドのストロークはあまり増やさない(目的はダイヤフラムの負担軽減)ことに注意が必要です。

【貼っていただいた画像右】
ATキックダウンスイッチです。本サイトには記載はありません。
アクセルベタ踏みでスイッチON、AT内のキックダウンソレノイドが通電して強制的にシフトダウンします(多分100km/h以上は油圧の関係でキックダウンしない)。
アクセル全開で「カチッ」とくればOKです。60km/h走行時との事なので、少し早い気がします。というか、現状でスイッチの早期作動にもかかわらずキックダウンしないとなると、この系統が死んでいる(配線を切っているとか)のかも??

No.3566 2017/12/03(日) 16:54:23
hurry[京都府] 車両情報:セドリック スペシャル6 130後期(68.9~) 1970年式 L20シングルキャブ('69年10月~) AT(コラム3速) セダン  
ファーストアイドルについて  
ながた様 画像の件、ありがとうございました。合点がいきました。調整してみます。
さて、ファーストアイドルの件ですが、所有して2回目の冬となりますが昨年の冬は始動不良でした。一発でかかるのですが持続せずエンスト。スロットルコントロールでごまかして乗っていました。
バイメタルのメモリも始動時のバタフライの動きも悲しいぐらいにドンピシャでした。
やはり完爆ダイヤフラムの交換でしょうか?自分でメンテ「キャブ調整」にあるように製廃ですが入手できたとして移植は可能でしょうか?
よろしくお願いします。

No.3567 2017/12/04(月) 22:57:26
ながた[神奈川県] Website; http://www.geocities.jp/cedglo230hb/
正攻法は大変  
hurryさん>部品さえあれば移植は可能です。チョークチャンバ全体でもダイヤフラム単品でも行けたハズです(ややうろ覚え)。ただし、車載状態はおススメしません。一旦キャブを降ろしてください。
走行キロ的には、15万キロ超で多発すると思います。よって中古品(大抵キャブASSY)を入手しても、完爆ダイヤフラムが破れている可能性が大かな、と思います。

と言う事で、この部位では実績はありませんが、ダイヤフラムのパンク修理をご紹介します。
過去ログに残っていますので、「パンク修理」で検索を掛けるとヒットします。使えそうな記事のURLを書いておきます。

・ No.3308
・ No.3487

破損状況にもよりますが分解できない以上、程度はわかりませんので、パンク修理剤を注入してみて様子見するのはどうでしょうか。
この方法は私のオリジナルですので、他では紹介されていないと思います。かなり無理やりなので(笑) 以前オールドタイマー誌に少しだけ紹介されたことはあります。
下記は補足です。

事例はバキュームタイプのエアコン用ダイヤフラムです。今回の部位はバキュームホースがエアコン用より太いので、パンク修理剤のパイプは細すぎるかもしれません。ビニールテープを巻くなどして、ホースがきちっと嵌るように工夫してください。

キャブは車載状態でも大丈夫だと思います(多分)。

完爆ダイヤフラムは小さいので、注入時間は短めがいいかもしれません。1秒注入を3回くらいに分けてやると良いような気がします。

過去ログにはリターンスプリングの話が出ていますが、今回は当てはまりません。

No.3568 2017/12/06(水) 00:32:18
hurry[京都府] 車両情報:セドリック スペシャル6 130後期(68.9~) 1970年式 L20シングルキャブ('69年10月~) AT(コラム3速) セダン  
ダイヤフラムについて  
ながた様 まさに正攻法ではないですが理にかなってますよね。「パンク」ですから。
車載状態でも可、とのことですがダイヤフラムは水平になっているに越したことはないのではないでしょうか?なにか液が偏ってしまいそうで・・。
どちらにしても一度キャブレターをはずしてクリーニングをしたいと思っています。(素人なので分解はしません)その際、実施してみたいとおもいます。
そこでお尋ねなのですが、キャブレターのロッドは外れるのでしょうか?どうもボルトをはずしてもリンクロッドがつながっていて分離できるように見えないのですがご教示いただければ幸いです。
よろしくお願いします。

No.3569 2017/12/09(土) 09:19:20
ながた[神奈川県] Website; http://www.geocities.jp/cedglo230hb/
パチンです  
hurryさん>確かに車載状態だと偏る可能性はあると思います。しかし乾いた後はダンゴにはならないので気にするほどでは無いと思っています。
キャブを外すとの事であれば、水平にして乾かしたほうが良いですね。重要なのは液が裂け目を通過して表裏に付着することだと思います。

キャブのロッドはインマニから来る最後の部分ですよね?
だとすれば、そこはパチンと嵌っているだけです。ちょうどキャブの画像でロッドを外したあとのモノがありましたので貼っておきます。
画像中央の球状の部分がロッドと嵌る部分です。組む時は単にパチンと音がするまで押し込んで終わりです。外すときは、マイナスドライバ等でこじると良いです。
暫くこの機構は見ていないので記憶が曖昧ですが、確か、ロッド側は抜け止めの金具が被っているので、その裾部分を開かせるようにこじって外したと思います。
なお、この部分、L20Aのシングルキャブでは、130後期(の後期、つまり1969年10月~)から、230中期(~1973年3月初旬生産)までがこの仕様です。

それとキャブを外すときは、エアクリのケースを外した後、
1. スロットル系のリンク(ロッド)を外す
2. オートチョークの配線を外す
3. 燃料ホースを外す
4. デスビ進角ダイヤフラムへ行くバキュームホースを外す
5. キャブ本体取付ナット4個外す
で外れます。
このとき、キャブ底部(スロチャン部)はガスケットが切れる可能性があります。綺麗に剥がれる事も多いのですが、両面がまんべんなく貼りついていると破けるので、そうしたら綺麗に除去してガスケットを交換する必要があります。
ガスケットの新品部品を買って用意する・・まぁ、確かに正しくはそうですが、紙のガスケットなので、厚紙で切り出して自作できます。
私はBOXティッシュの空き箱やワイシャツを買ったときに中に入っている型崩れ防止用の厚紙などを使っています。部品商やホームセンター(超大型店でないと少し稀です)の機械部材売り場には「パッキン紙」というガスケット素材が売っていますので、それでもいいです。
自分のクルマ用として、部品で買ったことは殆どないです。だいたいティッシュの箱なので、片面に「エリエール」とか書いてあります(笑)
ポイントは破れカスをきちんと除去して新品相当のガスケットにする事です。ココは端折るとエンジンが絶不調になります。


No.3570 2017/12/17(日) 10:14:25
hurry  
ダイヤフラム  
ながた様
おせわになります。遅くなりましたが、ダイヤフラム不調その後報告です。
まずアドバイスいただきました「パンク修理」ですが破れが酷かったせいかあるいはゴムが硬化していたせいかわかりませんが、実施1日後ホースを付けて吸ってみると微動という感じでした。空気の抜ける音がしたので2日にわけて実施しましたが変化なしでした。微動ということから損傷の程度によるとは思いますが効果ありとは思います。
で、「正攻法」方向転換しました。
何とか新品未使用キャブ(オートチョーク付、日産、車種不明)を手に入れてダイヤフラムの移植に挑戦しました。
簡単ではなかったです(笑)
当たり前ですが取り付けステーの形状、ロッドのポジション、どれをとっても結構な加工が必要で、必要最小限の加工法はないか帰宅後数日にらめっこをし、従前パーツは弄りたくなかったのですが、思い切ってダイヤフラム部を切断。なんとか移植に成功いたしました。
結果は冷間時始動一発でほぼ2000rpm程度で維持、チョークも順当に落ち着いていきました。
「パンク修理」も「移植」ももともと発想がなくアドバイスにただ感謝です。ありがとうござした。
また何かありましたらご相談よろしくお願いいたします。

No.3572 2017/12/23(土) 23:51:55
ながた[神奈川県] Website; http://www.geocities.jp/cedglo230hb/
間が空きました  
hurryさん>ちょい忙しくてレスが空いてしまいました・・・

12/17分のレスです。
パンク修理で直りませんでしたか。残念。。。
ダイヤフラムの劣化が激しかった(破れの範囲が広い)のか、負圧変動が激しいのか、ちょっと耐えられなかったようです。
画像を拝見した感じでは、かなり後の年式のキャブの部品ですね。そういわれればかなり前、似たような作業を私もやったような気があるのですが、ちょっと記憶に残っていません。
それにしても部品が見つかったこと、移植できたことはかなり参考になります。
本件、保存版にしたく、「投稿コーナー」に掲載したいと思いますがOKでしょうか?

12/23分のレスです。
~~省略~~

No.3573 2017/12/24(日) 20:40:36
hurry[京都府] 車両情報:セドリック スペシャル6 130後期(68.9~) 1970年式 L20シングルキャブ('69年10月~) AT(コラム3速) セダン  
ディスビ助かりました  
ながた様
ダイヤフラム移植の件ですが是非ぜひどうぞ。同様のお困りの方の一助となればと存じます。


<<管理人より>>

2017年12月の掲示板投稿記事より抜粋しました。シングルキャブの完爆ダイヤフラム破損による冷機時のエンジン不調(オーバーチョーク傾向)の事例です。ダイヤフラムのパンク修理はここでは上手く行かず、他車用キャブからダイヤフラム移植というものでした。車種年式不明で具体的なことがわかりませんが、ポン付けは出来ず苦労されたようです。昭和50年代のキャブなら移植は容易だった記憶がありますが、電制キャブ用だとキツイかも。
ダイヤフラムのパンク修理は今回はバキュームが強く掛かる部位なので、再発となり残念な結果でしたが、直って良かったです。hurryさん投稿ありがとうございました。

 

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