ホーム > 投稿コーナー > 07. 新型ICオルタネーター変更報告
掲示板からの抜粋です。時系列は掲示板とは逆で、上から下に向かって進みます。 |
No.463 | 2005/12/03(土) 22:55:14 |
おおたけ | |
オルタ | |
ご無沙汰しております、前期セダンDX(白)乗りのおおたけです。 夏頃よりアイドリングでライトをつけているとエンスト、最悪バッテリーが上がってしまう症状が出てきました。 CHGランプは点灯していませんでしたが、新車時より無交換で有る事、ライトONでアイドリング低下、バッテリー端子電圧12Vをちょっと超える位だったので オルタネータを交換しました。 最近のオルタネータをL型用にリビルトした物を付けたのですが、ここでトラブルが発生しました。 CHGランプがエンジン始動後も消えません。 取り付けに当たりましては、ICレギュレータなので、チリル式レギュレータを取り外したあとの6極コネクタにジャンパ線をつけて、 T型コネクタにも変換ハーネスをかませました。 また、新しいオルタの「BAT」端子に赤白の配線を、オルタのボディに黒の配線を接続しています。 バッテリー端子の電圧はエンジン停止時で14V、エンジン2000回転で15Vありますので発電はしていると思うのですが。 CHGランプの付きっ放しで乗ってるとやっぱマズイでしょうか。 拙い説明で申し訳ありませんが原因等分かりましたらご教授宜しくお願いいたします。 |
No.465 | 2005/12/04(日) 17:40:26 |
ながた | Website |
(レス) | |
おおたけさん>大変ご無沙汰です。 オルタですが、心当たりがあります。現在のチャージランプ誤作動状態のままでは、充電していてもマズイと思います。 実はICレギュレータにも世代があって、B端子外れ警告等の機能が追加されたICオルタ(10年くらい前から採用されはじめた)をオートチョーク付車に装着すると、チャージランプが誤作動してしまう、と言うものです。とりあえず、以下の確認をして下さい。 【現象確認】 エンジン始動後もチャージランプ点灯とありますが、エンジン始動後のほうが暗く点灯するのではないでしょうか? また、オルタのL、S端子の2極コネクタを切り離して、 1.キー(イグニッション)スイッチONでもチャージランプは点灯しないか? 2.キースイッチONで、L端子の端子電圧は12Vあるか? 3.キースイッチに関係なく(つまりONでもOFFでも)、S端子は12Vあるか? 以上、計4点をご確認下さい。 【装着したICオルタの番号】 本体にラベルが貼ってありますか? もしあれば、その中に書いてある番号を教えて下さい。 日産部品番号なら、「23100 *****」などと書いてあると思います。 これでベースのオルタの正体が判ります。 【オートチョークリレーを切り離してどうか?】 “現象確認”で挙げた項目がすべて“YES”なら、オートチョークリレーのコネクタを切り離してみてから、エンジンを始動してみて下さい。チャージランプは正常に作動しませんか? オートチョークリレーの場所は、右フロントフェンダ内前方(バッテリの脇)です。詳細は下の図を参照下さい。 もしこれで直るなら、チャージランプ回路の電流がリレーコイルに流入しています。 下図は、実験君ページにもあるICオルタへ変更する時の回路図です。 チャージランプ〜ICオルタのL端子の間に、オートチョークリレー(のコイルの+端子)がパラレルで繋がっているのが誤作動の原因です。 オートチョークリレー用コネクタ(3or4極?)を細工して、これのみを切り離し、オートチョークリレーのコイル側端子を、チリル式レギュレータ用6極コネクタのIG端子に繋いで(つまりキースイッチONでリレーがONとなるように)やればOKです。 昔のICオルタの時と、L端子の電流の流れ方が違うんです。以上の確認をしていただいて、ご報告いただけますか? サイトにもこの情報の追加が必要かと思っています。 |
No.470 | 2005/12/06(火) 23:12:17 |
ながた | Website |
レスです | |
おおたけさん>新しいタイプのICレギュに間違いない感じですね・・・ 時間のある時にで結構ですのでやってみてください。「実験君」にある記事をアップした当時は、今ほど新式ICオルタ改が流行っていなかったので、想定していませんでした。 このICオルタについてちょっと調べてみました。従来の発電電圧低下警告の他に、@B端子外れ警告、AS端子外れ警告、Bロータコイル回路断線警告(ブラシ磨耗も検出可能)、C過充電警告ができるようになっています。従来タイプは過充電警告もやるのですが、超過充電にでもならない限りはランプはボンヤリ点灯になり、イマイチはっきり判りませんでした。 ICレギュの内部回路、オルタ内の結線も異なるようです。 また、従来のICオルタのL端子は ・ロータコイルの初期励磁用電源(発電が立ち上がるまでは、外部電源を供給して発電する為) ・チャージランプ制御 ・充電電流出力(エンジンが回転時のみONする信号が拾えた→オートチョークとかに使用) の用途がありました、しかし、新式ICオルタはチャージランプ制御しか出来ません。 従って、L端子にはチャージランプ以外の電気負荷は接続できないようです。 |
No.553 | 2006/02/12(日) 23:17:55 |
ながた(神奈川県) | Website |
ご報告ありがとうございました | |
おおたけさん>なるほど、ご報告ありがとうございました。ディーラーでやった作業は、「実験君」→「ICオルタ」の記事の図2と図6の混合のようです。これでもまったく問題ありません。ただ、6極コネクタのジャンプをL−N、A−Fとすると、オルタ側の2極コネクタで端子配列を無駄に逆転させる事になります。よって図6のようにジャンプする端子をL−F、N−Aにするのがベターです。 リレーの位置ですが、言われて見れば実車と少し違うかもしれません。ライトリレーとチョークリレーが逆。日産の資料に誤記があった可能性大ですね(苦笑) 後日実車で確認して、違っていたら修正します。 おおたけさんの230の場合、交換前のオルタは、もう本来の実力を発揮できなかったと思います。それで余計に違いが体感できたのでしょうね。 ちなみにウチのクルマは、 230DX・・・ オルタ:70A(IC式) バッテリ:80D26R 230GX・・・ オルタ:60A(IC式) バッテリ:80D26R 130P-DX・・・ オルタ:50A(チリル式) バッテリ:80D26R と言う組み合わせですが、やはり一番安心できるのは70Aオルタです。夜間のイルミの明るさ&安定度が全然違います。130はノーマルは35Aで、私の元に来る前に50A仕様に変更されていましたけど、やはり夜間は低回転域でちょっと電気が足りないです。 最後に、本件を当サイトの「投稿コーナー」に掲載しても宜しいでしょうか? 私自信、非常に参考になりましたし、230以外にも使えるネタなので保存版に、と考えています。 |
No.554 | 2006/02/13(月) 00:27:57 |
おおたけ(東京都) 車両データ:230前期(〜72.6) 1972年式 L20シングルキャブ DX | |
どういたしまして | |
こちらこそ大変助かりました。 6極コネクタは図6のように直す事にします。 また、暫く230に乗る時間が取れそうに無いので、今日は3時間ほど走り回りましたが、快調そのものです。 今度はバッテリーも容量アップしようと思います。 投稿コーナーに掲載の件、宜しいですよ。 私自身助かりましたし、少しでも役に立てれば嬉しいです。 |
No.556 | 2006/02/18(土) 22:48:04 |
ながた(神奈川県) | Website |
やっとレスできます | |
おおたけさん>ありがとうございます。アップはいつになるか全く分かりませんが、活用させていただきます。 オートチョークリレーの変更の際は、また教えて下さい。この時は図8にする事になるので、それならば一旦は図6の状態にしておくと良いと思います。 バッテリは、Bサイズで最大のもの(46B24Rあたりか)ならさほど問題ありませんが、Dサイズへの変更はちょっと面倒です。バッテリサポート(バッテリの台)を変更する必要があるからです。ウチの230はDXは、15年くらい前に2600用(2600はDサイズが標準)の部品を新品で入手して装着しています。今は製廃のハズですので、この手段は使えません。GXは250プレジ(最終型の252でもOK)のバッテリサポートをノーマル部品の上に重ねて固定しています。下にイラストを入れておきます。これは新品はもしかしたら出るかもしれません。 |
<<管理人より>> 2005年12月〜2006年2月の掲示板投稿記事より抜粋しました。ICオルタの制御方式は大きく分けて新旧で2種類あり、新タイプを装着した時の事例になります。当サイトではL型用として純正設定のあった旧タイプICオルタの記述しかなかった為、本件をキッカケに改訂を行いました。 おおたけさん、ありがとうございました。 関連ページ: 実験君 - オルタネータもIC制御(オルタネーター換装) |