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ダッシュポット修理(48年排ガス規制車)

難易度指数:2 シューッと一吹き

キャブ調整(シングルキャブツインキャブ)のページでダッシュポット(空気式スロットルリンク緩衝装置)本体不良でアイドリング回転数に戻らない(これに関連してエンブレが効かない)ことを少しだけ触れました。ディーラーに整備依頼をすると、「ダッシュポットが悪くてスロットルが戻らないのですが、交換しないと直りません。しかも部品が製廃なので交換も出来ません・・・・」なんて言われてしまいます。そこでダッシュポットの作用を止めてしまうケースが散見されます。
しかしダッシュポットの作用を完全に止めてしまうと、ヨンパチ規制車はスロー系のガスが元々絞られているため、

アクセルをON状態からOFFにすると

エンジン回転が落ち始める

アイドル回転数の規定値(650rpm)を通り過ぎ・・

回転数が500rpm以下になり一時的にアイドル不調となる(1秒間くらい)

規定値に戻り安定する・・・

と言う現象が出てしまいます。エンジンが完全暖機(水温計の指針が安定してから少なくとも10分以上走行後)状態なら赤文字の時点で一瞬アイドル不調になる程度で済みますが、気化条件で不利な気候だったり、完全暖機に達していない時にはアイドル不調が出た時にエンストしてしまうことがあります。ですので完全作用停止はあまりオススメ出来ないのです。

しかも交換なんてしなくても大抵直りますので、キャブ調整時にダッシュポットが悪さしてアイドリングが下がらない場合は、分解して修理されてはいかがでしょうか? 工具も数丁のスパナとブレーキクリーナーがあれば出来ますので。

 

1.本体分解

  • 車両からの脱着は割愛しますm(__)m でも簡単ですのでダイジョウブ。
  • ダッシュポットは本来ロッドを押した時、抵抗を感じながらも数秒経てば縮むのですが、NG品はいくら押しても縮みません。
  • ダッシュポットの空気を呼吸するバルブ部(黄色い○の部分)をスパナ(又はモンキー)2丁を使い分離します。

 

2.呼吸バルブ


ダッシュポット内側

ダッシュポット外側
2つの穴がありますが、大きさが異なります。大きい穴は吸い込み専用で、空気の流れが一方通行となるようにチェックバルブが入っています。
小さい穴は吐き出し専用で、調整可能なオリフィス(小孔)があります。外側から細いマイナスドライバーで調整出来るようになっており、減衰力を加減することも可能ですが、あまりいじらないほうが良いです。
ダッシュポットが不良で回転が下がらない原因は、この「吐き出し専用オリフィスの詰まり」なのです!

なお、外側(右画像)には2つの穴の手前にエアクリーナー的な目的でスポンジが入っていることがあります。しかし、劣化してボロボロのはずですから、完全に除去してしまってOKです。

 

3.オリフィス清掃

清掃はいたって簡単。
吐き出し用オリフィスを内側&外側双方からブレーキクリーナーを吹きつけるだけ。

はじめは殆ど反対側へ液が抜けないのですが、そのうち抜けるようになります。もちろんオリフィスになっていますから「ツーツー」にはなりません。

 

4.組み立て&調整

逆の手順で組み立てます。組み立てた後、単体でロッドを指で押し込み作動チェックします。抵抗を感じながら数秒で縮めばOK。
最後にダッシュポットの調整を行います。調整方法はキャブ調整のページを参照して下さい。

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