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LPG(ハイドロカーボン系)冷媒化報告

掲示板からの抜粋です。時系列は掲示板とは逆で、上から下に向かって進みます。

投稿者:永田  03/08/12 Tue 22:14:21

130のリヤクーラーが2年ぶり復活。冷媒はR-12ではなくプロパン系を使ってみました。これがなかなか良い感じ。
充填量は200gとR-12を使用するときの規定量からみると20%程度。圧力は高圧:8.7kg/cm2、低圧:1.8kg/cm2で、もう一缶入れようかどうか迷いましたが、今年はあまり暑くないようなのと、試しの意味もあったので、2缶(1缶/100g)としました。これでもリヤウィンドウが白く曇るほど冷風が出るので、熱交換はR-12より良いのでしょうか。
冷媒がプロパンガスということで、漏れた時の爆発の可能性を考えてしまいますが、この程度の充填量で、仮に漏れたとしても爆発するまでには至らないと思います。エンジンルームはすぐ拡散してしまうでしょうし、室内でもドアの開閉で拡散するでしょうね。もっとも充填した冷媒を一度に全部出すなんて、故意にでない限りあり得ません。もし事故ったら・・・これは冷媒云々より、燃料も同じです。
それより、R-12には塩素が含まれていて、これがエアコン内部の部品を腐食させる原因となるので、極力違う冷媒を使いたいと思ってます。


 投稿者:永田  03/08/14 Thu 11:06:20

130に続き230にもプロパン系冷媒にしてみました。
充填量は130と同じ200g(R-12での正規充填量:1200g)。高圧圧力:8.7kg/cm2、低圧圧力:2.0kg/cm2(STV部)。吹出し口温度:6℃(FAN:1速、計測時間:30分間、外気温度:27℃、天候:曇り)。
本来はR-12使用時の30%の充填量にする、となっているので、1200X0.3=360gなのですが、200gしかいれていないので約17%になります。それでもこの吹出し口温度。コンプレッサの負荷も小さいのが運転してみて判ります。
これなら無理にR-12にするより環境に優しいし、費用も掛からない、冷媒変更に関する改造も一切不要、コンプへの負荷低減など、言うことないかも?? R-134aに変更するよりも良い様ですし・・・


投稿者:韋駄天1号  03/08/27 Wed 00:18:51

永田さん>ようやくですが先日リヤクーラー載せ替え&プロパン冷媒化を敢行しました。
充填量3本半程度(350g)、低圧が1.5〜2.0kg/cm2、高圧が14.0〜15.0kg/cm2程度でエキパンの開度調整し、外気が29℃前後、吹き出し口温度ブロア1速で13℃〜14℃となりました。ちょっとイマイチかなというのが今のところです。ただしユニットから排出される水の量が、載せ替え前よりかなり増えたので効率向上しているのは間違いないハズ。
あまり関係ないかも知れませんがエンジンルーム側の低圧配管の冷え方もちょっと甘い?のでエキパンをもう少し開き方向にして冷媒の循環量を増やしてみようかと考えてます。液バックが怖いけど・・・。


投稿者:タカ  04/05/04 Tue 02:39:13

永田さん>アドバイスありがとうございます! 近々車を入庫させてチェックしてもらうと思うので、その時に整備担当に伝えてチェックしてもらいます。 もう一つ質問があるんですが、今回430に代替のエアコンガスを入れようと思うのですが、実際代替ガスはどうなんでしょう? 以前乗っていた430HTの時はまだ旧ガス入れていたんですが・・・・ やはり旧ガスを入れたほうが車に負担はかからないのでしょうか???
質問ばっかりでいつもすいません(^^;


投稿者:永田  04/05/04 Tue 23:26:08

タカさん>私の場合は、順次LPG系(ハイドロカーボン系)冷媒に変更しています。代替フロンの場合は大抵R-134aが主成分であることが多いのですが、R-134aは漏れ易いのがチト難点。
LPG系冷媒はコンプレッサオイルはそのままで使用可、漏れ難い(分子の大きさがR-12とほぼ同等)、特定フロンではない等の利点はあります。
欠点というか不安点と言えば、効きが若干甘めなのと引火→爆発。爆発に関してはそれほど多量の充填をする訳でもないので問題ないかな、と思っています。詳しくは下記アドレスを参照下さい。
http://www.zenowls.co.jp/
旧冷媒であるR-12は、高価であること(安価品はアジアからの密造・密売の可能性大)、補充などで空気が混入すると塩酸になり部品が腐食しやすい等、環境以外の観点からも必ずしも良い冷媒とは言えない気がします。
R-12ってオゾン層破壊以外にも温暖化ガスでもあり、CO28000倍以上の効力(R-134aでも1000倍)があるそうなので、やはり極力避けて考えたいですね。



投稿者:永田  04/05/06 Thu 00:50:21

タカさん>LPG冷媒は確かにまだまだマイナーですね(笑) まだ出立てな事もありますが、普及が進まない最大の理由は可燃ガスであるという点だと思います。でも気密性の悪い旧車の室内で多少漏れたところで、すぐ車外へ逃げてしまうでしょうね。LPG車に比べたら使用量なんてハナクソみたいなものだし問題ないかな、と(笑)
なお、冷媒の缶はR-12用の器具を使用するので、工場持込で充填してもらう場合はこれも申告しておいた方がベターです。


投稿者:Hiro@海の家  04/05/10 Mon 00:37:15

永田さん、ごぶさたでございます。
この度自分の130もプロパン冷媒に変更しました。
友人のところ(一応本職)で入れてもらったのですが、彼のところもR-12対応車がまだゴロゴロしていますので、ついでに試したところ好感触だったようです。具体的な圧力のデータは取っていませんが、ちょっとリピーターになってしまいそうです。多少コンプレッサーの負担が軽くなった(オプティ)とのことです。


投稿者:タカ  04/05/31 Mon 00:25:39

永田さん>ごぶさたしてます。 やっと以前永田さんに紹介してもらった、LPG系エアコンガスを今日充填しました〜。 自分の率直な意見としては「意外と普通に冷えるなぁ〜」って感じでした。 まぁ今日は外気温が低く、曇りであったからかもしれませんが・・・・。 とりあえず3本の注入で満タンにはしませんでした。 なんか自然に害がない!とか書かれていると、自分が良い事しているような錯覚に陥ってしまいました(笑)
ただし! しばらくエアコンをかけていると、なにやらコンプレッサーからいや〜な音がしてきました(汗) 何か「ぐお〜ん」というか「うお〜ん」というか・・
う〜〜〜ん・・・一度OHしたほうがよいのでしょうか???


投稿者:永田  04/06/02 Wed 14:17:28

実は今、アメリカいまして、カー用品コーナーとかを覗いて来たのですが、エアコン関係はR134aのガスも約350g缶 $6くらいで商品棚に置かれているし、R-12→R-134aへ仕様変更するためのレトロフィットキットも$35くらいで売ってました。
日本じゃこんなのないですね。

ちなみにこのレトロフィットキットも使った事があります。でも古いクルマのR-12のシステムだと、すぐにR-134a冷媒は抜けちゃうので、LPG冷媒に変更しました。アメリカ並の価格でガスが入手できればいいのですがね。


タカさん>コンプレッサオイルをタマに交換してやると「持ち」が違うようです。タマにと言うのもアバウトですが、使用頻度に応じて58年に一度位が良いような感じがします。昔のマニュアルには「シーズン毎」との記載もありました。
しかし普通はやりませんので、ガスを抜く作業があった時にオーダーするといいです。もっと早く言っておけばよかったですね 。
以前よりも音が大きくなったなら少々マズイ可能性もありますけど、元々多少の音は出ますので、これだったなら仕方ないと思います。


投稿者:永田  04/06/05 Sat 00:36:11

130のクーラガス(冷媒)が減っていたので、補充しました。サービスバルブから若干漏っているっぽい。昨年LPG冷媒化したので、同じモノを充填。
補充量は200gで、高圧:9.5kg/cm2、低圧:1.8kg/cm2。外気温:25度でさほど暑くありませんが、温度コントローラの目盛りを2〜3にしておくとちょうど良い感じに冷えたので、このまま様子を見ようと思います。
LPG冷媒は、どうやら急速な冷房は少し苦手みたいで、10分以上走ってジワジワ効いてくる感じがします。


 投稿者:永田  04/06/16 Wed 00:01:19

ハイドロカーボン系(LPG)冷媒で、“Air Cooling”と言うのがありますが、販売元にR-12との混合使用は可能か聞いてみました。
答えは「YES」。
充填量はR-12の半分になる為、圧力や噴出し口温度を見ながら慎重にやらなければなりませんが、ちょっとガスが少ないなんて言う場合は、R-12使用車でもそのままLPG冷媒を補充出来るのです。

ガスを入れ替えなければならないと思っている方も多いと思いますので、これは朗報ではないでしょうか?


 投稿者:タカ  04/07/01 Thu 22:32:20

やっと最近部品取りからエアコンコンプレッサーを外しました〜。 そこで、エアコンガスを注文しようと、HPにアクセスすると・・・なにか7月下旬からガスの名前が変わるみたいですね。 あとは比重?も変わるみたいです。 エアコンガスのHPは少し見難い感じなのでまだ詳しく読んでないですが・・(^^; とりあえず注文は以前の「エア クーリング」を頼みました!


 投稿者:永田  04/07/03 Sat 11:19:59

LPG冷媒の一つで「R-AirCooling」と言うのを使っていますが、販売元からエアコンON直後の立ち上がり(冷え始め)が少々甘い点について情報をいただきました。

「R-AirCooling」は高圧圧力がR12より低い為、コンデンサの通過風量が少ない低回転域では(コンデンサでの)放熱に限界があるとの事。これが原因で冷え始める速さがR12よりも若干遅いそうです。
高圧が低いと言うことはコンプの負荷が小、エンジンの馬力損失も小、になるので、メリットの裏返し現象と言えます。かといって、もっと充填して高圧を高くしてしまうのは別問題でしょう。
早く冷えて欲しい時は、とっとと走り出す事かな(笑)
冷え始めが甘いと言っても、効きが悪いほどのレベルではないので、言われなければ気付かないとも思いますが^_^;


タカさん>それって「GeCool(ジークール)」の事でしょか? 冒頭に書いた情報をいただいた時に、一緒に教えてもらいました。

特徴の違い
 商品名(GeCool ジークール)
 圧力がR12と同様
 充填量はR12の0.3倍でなく0.43倍
 自然発火点875℃(これはR134aの圧力をかけたときよりも高い)→より安全
 沸点(冷却能力)ー30.68℃→ー33.9℃
 *エンジンの吹き上がりはR-AirCoolingよりは少しおちますがアイドリング時の冷却温度は下がります。

当分の間、R-AirCoolingより冷却能力を必要とする方はGeCoolを奨めるようにしていきます。

との事でした。

 


<<管理人より>>

2003年8月〜2004年7月の掲示板投稿記事より抜粋しました。ほとんど管理人の発言ばっかりになってしまったのですが、LPG冷媒と言う、ちょっと珍しい冷媒の使用例として保存します。

引き続き、LPG冷媒に関する使用報告等がありましたら、是非掲示板に書き込みをお願い致します。

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